ちょっと書いてみてもいいですか

うつ闘病中ですが日々の中で思うことをちょっと書いています

うつ病と接し方

だれしも一人では生きていけません。

 

様々な人と関りを持ちながら、

日々の生活は成り立っていきます。

 

それはうつ病になってからも

続いていきます。

 

うつ病を患っている者への

禁句や接し方という

本やネット記事を見かけます。

 

例えば「頑張れ」は禁句と言われます。

うつ病では励ましの言葉もよくありません。脳内が病的になった結果、頑張りたくても頑張れなくなってしまうのが、うつ病なのです。

頑張れないことに悩んでいる相手に励ましの言葉をかければ、かえって相手を追い詰めてしまう可能性があります。

 

allabout.co.jp

自分もうつ病と診断されて、

3年が経過し、いろいろなタイプの人と

接してきました。

その時に感じたことや

思ったことなどを

書いてみたいと思います。

 

うつ病と診断されて、

先ず病気について最初に

伝えたのは当然かもしれませんが

家族でした。

 

自分の家族には、うつ病などの

いわゆる精神疾患を患っている者は

いませんでした。

なので自分がうつ病を患った当初

精神状態がどういう状態にあるのか

理解はできていなかったと想像します。

 

なので、うつ病発症当初に

家族から、投げかけられた言葉は、

 

うつ病ってどんな感じなの?」

「なんでうつ病になったの?」

「どうしたらうつ病は治るの?」

 

このような質問形式の言葉なので、

自分も答えに苦しむものが

多かったです。

 

その時は気分も

相当落ち込んでいましたし

答えるのも億劫でしたので、

あえて、答えようとは

しませんでしたが、

「好きでうつ病になったわけではない」と

イラっとしたのは覚えています。

 

友人からは、心配する

言葉が多かったです。

 

「大丈夫?」

「つらくない?」

 

など、うつ病が当人にとって

つらいものであることは、

一応の理解を示してくれたのが

うれしかったです。

 

とても親しい友人からは、

ここでは言葉をぼやかして書きますが

「間違った考えを起こしたら絶対だめだよ」と

この言葉は印象的で

いまでもはっきりと覚えています。

 

そのことばで、はっと我にかえり

「自分なりに生きていこう」と

思ったこともあります。

 

今は、退職してますが、

会社では、心配はしてもらえても、

当然仕事をしなければならないので、

気遣いのある優しい言葉ばかり

選んで声をかけらるわけではありません。

 

時には、叱責を受けることもあるし、

「もっと頑張って」と

言われることだってありました。

当然、「自分は頑張っているのに」と

ムッとなることは多かったです。

 

うつ病になってから、

色々な人と関りを持っていく中で、

自分との関り方を理解して

言葉を選んで接してくれる場面は、

数えるほどだったと感じてます。

 

少なくとも自分の周りでは、

うつ病の人への禁句だとか

関係なく、うつ病とはお構いなしに、

接していた人が多かったです。

 

でも自分は、それは仕方のないこだと

うつ病になって、3年経過した

今は思ってます。

 

身近にうつ病を患っている者がいて、

うつ病について知ろうと

本やネットを見てくれた方は

実際いました。

 

でも、症状は人それぞれ、

辛さも苦しみも千差万別です。

自分の本当に抱えている苦しみを

理解してくれる人は

当然なのかもしれませんが

自分以外にはいませんでした。

 

だから、うつ病の自分との接し方は、

自分以外にはわからないもの

なのかもしれません。

 

時には、一人でそっとしてほしいとき

もありますからね。

そうかとおもえば、寂しくて

声をかけてほしい時もあります。

 

周りから見て、今の自分が

何をしてほしいのかなんて

「理解してよ」というのが

無理な話なのかもしれません。

 

極論、うつ病を患っている者との

接し方は、その当事者に聞くのが

一番早いかもしれませんね。

 

そう思えるのは、

自分の会社の同僚で

仕事を進めるには

どうフォローしたら

うつ病の人って助かるのか

正直に質問されたことがあり、

 

その時、自分は答えに困ることなく、

素直に、自分がしてもらって

助かることを伝えることができ、

仕事もスムーズに進めることができた

経験があるからです。

 

これは特殊な例かもしれませんが、

まずは、うつ病のことや、

うつ病を患っている、その人について

知ってもらうことから、

接し方の第一歩がはじまると

考えます。

 

自分と接してくれた方々は

当然、自分がうつ病であることを

知っていますが、

自分がどんな時に気分が落ち込んだり

物事への興味関心が薄れていること

昔と違って今はもう楽しめないこと

などすべてを理解しているわけでは

ありません。

 

ただ、知ってもらえていることは、

とても大切なことです。

関りを持っていくうえで、

この人は、「自分がうつ病だと

知っている人」だと

安心して接することができます。

 

まずは、うつ病を患っていることを

知ってもらって、

次に、うつ病のことについて、

知ってもらって、

だんだん関わっていくうちに

うつ病の辛さ苦しみについての

理解が深まり、

やがては良好な接し方が

築かれていくのではないかと

うつ病の自分は考えます。