ちょっと書いてみてもいいですか

うつ闘病中ですが日々の中で思うことをちょっと書いています

うつ病と趣味

突然ですが、

あなたは、何をしている時が、

一番たのしいですか?

スポーツ、ショッピング、旅行、と

あげていけば色々と

思い浮かぶものがあると思います。

 

でも、自分が同じ質問を受けたとすると、

答えは、簡単にでてきません。

 

頭の中では、あれこれ自分が

趣味として楽しんでいるものを

考えると思うんですが、

言葉として伝えることはためらいます。

なぜなら、今同じことをしても

楽しいと感じないからです。

 

うつ病の症状として、

よく言われているのが、

気分の落ち込みです。

それ以外にも、

何をしても楽しめないといった精神症状

というのもあります。

 

詳しくは、以下の資料にも

記述がありますので

ご参照ください。

www.mhlw.go.jp

 

では、

何をしても楽しめないといった精神症状」とは、

どのような症状なのか、

自分の実体験から、

お話させていただきますと、

まず、物事への関心が薄れ、

行動に移しても、

そこから得られる感情も薄く、

そこで得られるはずの感情より、

行動したことへの疲労感だけが

のこる感覚です。

 

例えば、

自分が過去に趣味としていたことを

例にあげると、映画鑑賞です。

自分は、1か月に2~3本ほど

鑑賞するのが楽しみで。

パンフレットを買ったり、

ポップコーンを食べたりと

映画館へ足を運ぶことが趣味でした。

ですが、現在は映画館へ行くことは

ほとんどありません。

 

映画館へ行くとなると、

移動の事を考えなければなりません。

電車に乗り、人ごみの中を

移動することは、

うつ病の自分にとって

かなりの疲労を伴います。

 

やっとの思いで映画館について、

映画を観ようとしても、

今度は映画のラストまで、

集中力がもたないのです。

飽きるということではなく、

一生懸命観るあまり、ストーリや映像、

そして音といった

映画から得られる情報が処理しきれず、

脳が疲労でいっぱいになり、

映画の内容が頭に入ってこないのです。

 

移動で疲れ、観るのに疲れてしまう

映画鑑賞は、

趣味で楽しむというよりも、

自分を疲れさせる行動でしか

なくなってしまったのです。

 

このように「何をしても楽しめないといった精神症状」は

うつ病の自分にとっては、

映画鑑賞でいえば、移動のつらさや、

映画1本分を楽しむ、体力、

気力が続かない等、

行動する前に

考えなければならない障害が多く、

 

行動した結果疲れるなら、

やらないほうがいいのでは、

といったあきらめや、

実際に行動したあとに、

やっぱり楽しめなかったという後悔、

これまでの行動によってもたらされる

あきらめや後悔の積み重ねが、

うつ病になって

何をしても楽しめないといった精神症状」を

生んでいる原因のように感じます。