ちょっと書いてみてもいいですか

うつ闘病中ですが日々の中で思うことをちょっと書いています

うつ病と復職「失敗と5つの原因」

自分は休職からの復職を
失敗しています。

長い人生において
何をもって失敗とするかは
人それぞれかもしれません。

ここでは、長い休職後、
復職できずに退職したことを
失敗としますね。

自分が休職をした理由は、
うつ病の治療のためでした。
期間は合計して1年と3か月です。

その1年と3か月の間に
2度復職にチャレンジしましたが
いずれも失敗してしまいました。

復職に当たっては、
担当の医師とも話しあい、
復職の時期や、勤務形態の変更等
会社にも相談に乗ってもらいながら
行っていったのに、
退職という結果に、
悔しいという思いもあります。

何故、自分は復職できなかったのか?

今回は復職できなかった理由を
当時を振り返りながら、
考えてみたいと思います。

目次

 

原因1・まだ早かった復職

1回目の復職は、
うつ病と診断されてからすぐに
休職にはいり、それから1か月後に
チャレンジしました。

うつ病の症状の一つであった。
睡眠障害も薬を服用すれば、
睡眠時間を確保できるように
なりました。

規則正しい生活を心がけた結果、
休職中は気分が落ち込むことも
少なくなり、うつ病が治ったと
自分では思っておりました。

これなら、仕事に戻れると考え、
担当の医師に復職の希望を伝え
早々に会社と連絡をとり、
復職の準備を始めました。

会社と話し合った結果、
休職まえと同じ部署、
同じ仕事内容で
戻ることにしました。

自分の中では、うつ病といっても
たった1か月のブランクです。
直ぐに仕事に戻って、
今までみたいに
バリバリ仕事するぞと
意気込んでいたのですが、
何かがおかしいのです。

同じ仕事内容のはずなのに、
結果が出せない。
出社はするけれど、
仕事に臨もうとする気分になれない。
仕事に集中できないなどの
以前の自分とは
どこか違和感があるのです。

今おもえば、
これらの違和感の正体は、
集中力の低下や記憶力の低下、
興味が薄れるといった、
すべてうつ病の症状だったのです。

ですが、うつ病になって1か月程度、
うつ病に対する経験値、
認識が少なかった自分には、
うつ病が治っていなかったなんて
思いたくもなかった。

うつ病の本などには、
うつ病は軽ければ、2・3週間で
改善がみられると書かれており、
自分も薬の服用から、
1か月が過ぎ体調も良かったので、
治ったものと思い込んでいました。

ですが、自分のうつ病は、
簡単には、治ってくれませんでした。

薬を変えたり、増やしたりの
試行錯誤をしながら、
2か月ほど勤務を続けましたが、
3か月目には、仕事もまた
休みがちになり、気分の落ち込みも
ひどくなる一方で、
再び休職となりました。

原因2・減らせなかった勤務時間

2回目の復職チャレンジは、
1回目の失敗から、
十分に療養時間をとった、
1年と2か後になります。

今回は、会社とも十分に話し合い
部署変更と夜勤だった勤務を
昼の時間帯に変えて臨みました。

休職の間に、本で復職への
成功体験談などを読んだり、
担当医師と話し合い、
なるべく仕事から受ける
ストレスを減らす方向で
復職の調整を図りましたが、

どうしても、
調整がつかなかったのが、
勤務時間・拘束時間でした。
復職し始めは、仕事に慣れるまで、
本来の勤務時間の
半分くらいまで減らして
ほしかったのですが、
その希望は通りませんでした。

その結果、他の従業員と同じ、
勤務時間・拘束時間で
復職直後からフルタイムでの勤務と
なってしまいました。

長時間の時間的拘束が、
復職して間もない自分には
かなりのストレスとなりました。

原因3・部署変更の失敗

復職に当たって、
部署移動をお願いしたのは
前述いたしましたが、
結果的にこれが良くなかった。

部署の変更をお願いし、
会社も聞き届けてくれた
所まではよかったのですが、
配属されたのが、
少数精鋭でやっているような
部署でした。

一人で、何役もこなすような
仕事内容に、なかなか
慣れることはできませんでした。

自分でいくつもの仕事を
終わらせないといけないという
プレッシャーに押しつぶされながら、
また、仕事も上手くこなせないことに
ストレスをため込んでいきました。

原因4・誰にも相談できなくなった

復職に際して、
いろいろ相談していたのに
退職する間際には、
会社にも担当医師にも
何も相談できなくなっていったのも
復職失敗の原因かと思います。

2回目の復職から、
3か月経過したころには、
新しい配属先での慣れない仕事に
ギブアップ寸前でした。
ですが、会社には、
自分がギブアップ寸前で、
仕事を変えてほしいなど
相談することが
出来なくなっていました。

あれだけ、復職にあたり
自分から異動の希望をだしておいて
満足に仕事ができない、
会社の希望にこたえられない、
という負い目を強く感じていて
自分から新たに何かお願いできる
立場ではないと感じておりました。

結果、長い拘束時間、慣れない仕事は
以前勤務していた環境よりも
自分にとっては、ストレスを感じる
場所であったにも関わらず、
我慢するしかなかった。

ましてや、休職させてくださいとは
言える心境ではなかったのです。

自分のなかでは、
ここで弱音を吐いたら
それは甘えだと会社から思われ
解雇もありうるのではと
勝手に思い込んでいました。

担当の医師にも、
会社で我慢しながら
仕事していることは、
この時は言えず、
「順調に仕事してます。」とだけ
つたえていました。

ここが、退職への
ターニングポイント
でした。

何とか3か月、我慢しながら、
勤めていましたが
4か月目には、会社へ行くのも、
だんだんと気力がわかず、
休みがちになりました。

そして、自分はこの会社には、
いても居なくても、
どうでもよい人間に違いないと
勝手に思うようになり、
退職の選択をしたのです。

原因5・ストレスを発散できなかった

仕事でのストレスを
発散できなかったことは
退職を速めた原因かと思います。

慣れない仕事で抱えたストレスを
あの時の自分は、
ベッドで横になることでしか
ストレスを発散する方法が
なかったです。

休日には、遊びに行く元気もない、
外に出て何かする興味もない
ただ寝ることに時間を費やし
休日を浪費してまた仕事にいくを
繰り返しておりました。

ただ、ストレスを発散するにも
うつ病で、物事への興味も薄れ
趣味を楽しめない事実があったのも
ストレスを発散することが
出来なかった要因として
あるかと思います。

まとめ

自分は、復職に当たって、
うつ病の症状がおさまり
体調が戻りさえすれば、
簡単にできるものと
思っておりましたが、
現実にはとても困難が
伴うものでした。

まず、体調が良くても
うつ病が治ったわけ
ではないということ、
うつ病はそんな短期間に
治らないということが
当時の自分にはわかって
いなかった。

復職を考えるならば、
うつ病を抱えた自分が
どうすれば、仕事を
続けていけるかを
考えなければ
いけなかったのです。