ちょっと書いてみてもいいですか

うつ闘病中ですが日々の中で思うことをちょっと書いています

うつ病と笑い

うつ病になって笑えなくなった。
笑うことがなくなった。
そう実感しています。

 

とてもつらく、悲しいことです。

 

まわりの皆が、大笑いしているのに
自分は、愛想笑いを浮かべるのが
精一杯なんてことも経験しました。

 

「笑うことは、良いこと」で、
医学的にも証明されているなんて
新聞記事や健康を扱った雑誌でも
見かけるテーマです。

 

でも、うつ病になると、
大切な笑いが、
自分の知らないうちに、
奪われているのです。

 

何故、笑えないのだろう。

 

理由は簡単です。
笑いたいと思わないからです。

 

例えば、
あなたの場合で考えてみますね。
「あなたは、今、笑っています。」
それは、あなたが何か
面白いものを見ている
からではないでしょうか?

 

TVを見ていて
バラエティー番組や
お笑い番組など
面白い番組が放送されていた
からでしょうか?

 

映画やアニメを観ていて
ギャグシーンが出てきた
からでしょうか?

 

友人や家族と話をしていて
面白エピソードが話題に
上がったからでしょうか?

 

きっと、あなたの笑いを誘う
とても面白いものと
出会ったからに違いないのです。

 

でも、うつ病の自分には、
笑いを誘ってくれるものが
ありません。

 

笑いを誘いそうなものに
興味がわかないのです。
関心がもてないのです。

 

TV番組や、映画など、
目で見て、音を聞いて
そのうえ内容を理解してなど
とてもハードルが高いです。

 

今、自分がTVや映画をみると
映像を眺めて、
音を聴き流すことぐらいで
内容は頭に入ってこないです。

 

とても楽しめる娯楽では、
ありません。

 

ですから、笑うシーンがあっても
おそらく、今笑うところなんだなと
どこか俯瞰で物を見ているような
感想しか頭に浮かばないでしょう。

 

映画やTVなど
観ているだけのものですら、
内容が頭に入らず
笑うことができないのに

 

会話が盛り上がって笑うなど、
とても出来そうにありません。
敬遠してしまいます。

 

人と話す、会話するというのは
とてもエネルギーを使い
自分を疲れさせる行為だと
うつ病になって特に感じております。

 

対面に人がいて
その目元や口元など
表情を見ながら、
相手の話を聞き取って、
その会話の内容を理解して
それが、面白いものかなど
頭の中で整理して
面白いものなら笑うという
行動に移す。

 

自分にとって会話は
いくつもの行程を経て
やっとの思いで行う行為のように
感じます。

 

ですから、
会話をしていくと途中で
脳が疲れ切ってしまうのです。

 

長い話になると
最初の頃の話など
覚えていないなんてこともあります。
そうなると、話の前後が
頭から抜け落ちているので
面白いことを言われても
笑えないのです。

 

今話してきたような、
映画やTVを見たり、会話をして、
脳が疲れ切ってしまって
頭に内容が入ってこない状態を
例えていうなら、
録画してためておいた、
ドラマや、アニメなど
最後まで何時間もかけて
一気見したあとなどと
状況は近いかもしれないですね。

 

長時間、見すぎて、
最初の頃のストーリーは、
忘れてしまっている。
最後のほうは、
見たいという興味も薄れて
なんとなく流れで見ていた
ような感覚です。

 

笑うことが、身体によく
笑うことでスカッとできて
気持ちがいいことは、
自分も過去の記憶をたどって
感覚的に覚えています。

 

昔、あんなことがあって
自分は大笑いしていたなってね。
腹の底から笑って
ストレスも吹き飛んで
気持ちよかったなってね。

 

でも、うつ病と診断されてから、
そんな大笑いをしたなんて
経験は記憶にないです。

 

そのくらい、笑うことから
離れて生活している
証拠でしょう。

 

逆に、
「腹の底から笑える」
ことが出来たなら、
その時は、笑って
うつ病が治る兆しが
見えてきたと
心から思えるのかも
しれません。